解説

糖尿病の運動の目的とデメリット

junkanseitai

糖尿病の運動の目的

血液中の糖を減らす

①筋肉でブドウ糖を消費する
運動をすると筋肉内で糖を消費するので血液中の糖を一時的に減らすことができる

②食後の血糖値スパイク対策
食後に軽い運動をすることで、血糖値が緩やかに上昇させる

インスリン抵抗性を改善する

インスリン抵抗性とは、内臓脂肪がたまると脂質からディポカインという物質が出て、インスリンの働きを妨げると考えられています。

なので、ディポカインが出ないように内臓脂肪を減らすことを目的に運動をする

糖尿病の運動のデメリット

①運動をしたからといって、原因であるすい臓の働きは改善しない
インスリンの分泌が促進されるわけではない

②活性酸素が増える
血中に糖が多くなる糖尿病では、ただでさえ活性酸素が増えている状態なのに運動することでさらに活性酸素が増える

すると体はどんどん酸化し、動脈硬化や心臓病、脳卒中などのリスクが高くなる

糖尿病の運動の目的とデメリットを比較

目的
・血液中の糖をコントロール
・食後の血糖値スパイク対策
・内臓脂肪を減らしインスリン抵抗性対策

デメリット
・すい臓の働きは改善しない
・活性酸素が増える

じゃあ!何をしたら良いの!?

とはいえ何もしないというのが一番良くないんです。
では、何をすれば良いんだということになります。

一番最初にやって欲しい運動は!

そしゃく運動です

そしゃく運動の効果

  • インスリン分泌ホルモンGLP-1が増加
  • 食事誘発性体熱産生でエネルギー消費が増加で代謝UP
  • 脳内のヒスタミンが増加し、交感神経が刺激され内臓脂肪が燃焼しやすくなる
  • 脳脊髄液の循環が良くなり、血液を含めた体液の循環がUP

しかも、運動のデメリットである活性酸素は増えないし、わざわざ運動の時間をとる必要もない。

そしゃくの回数は、最初は30回を基準にして慣れてきたら50回〜70回噛むようにしましょう。もっと噛めるという方は100回を目指します。

どうしてもなにか身体を動かしたい方は、気持ちいいくらいの軽い散歩程度にしておくほうが良いでしょう。

ABOUT ME
仲山竜一郎
仲山竜一郎
なかやま鍼灸整体院 院長
京都で鍼灸整体院をしている仲山竜一郎です。
国家資格:鍼灸師、柔道整復師

身体も日常も「循環」が良い状態が望ましいという結論にいたりました。
主に、身体や健康について書かせてもらってます。
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