血糖値が上がるとどうなるのか?
糖尿病ってどういう状態のこと?
糖尿病は身体の中に糖が増える病気だというイメージがあるかもしれませんが、細胞に吸収できなかった糖が血液中に流れ出ています。
なので糖が血液中に多く、細胞内には足りていない状態が糖尿病なのです。
糖尿病になる2つの要因
糖尿病の要因は大きく分けて2つあります。
・インスリンの分泌不足
・インスリンの働きが低下
インスリンの分泌不足
すい臓の機能低下により、インスリンの分泌量が少なくなり糖を細胞に取り込めなくなる
インスリンの働きが低下
内臓脂肪がたまると脂質からディポカインという物質が放出され、インスリンの働きを妨げると考えられています。これをインスリン抵抗性と言われています。
血液中に糖が多いと何が悪いの?
血液中に糖が多いと「酸化」と「糖化」がおこります。
酸化
血液中に糖が多いと活性酸素がふえます。活性酸素がふえると血管内壁をを傷つけそこにコレステロールがたまり、それが進むと動脈硬化がおこり脳卒中や心臓病のリスクが高まります。
糖化
体内の糖とタンパク質や脂質が体熱によって結びつきます。すると老化促進物質であるAGE(糖化最終生物)を作り出し、体内で軽い炎症がおこり様々な症状の要因になります。
この酸化と糖化が進むと糖尿病の三大合併症である
・糖尿病性神経症
・糖尿病性網膜症
・糖尿病性腎症
が症状としてでてきます。
糖が吸収されなくなるとどうなるの?
酸化や糖化による症状は、血液中に糖が増えることによっておこる状態です。
逆に、インスリンの分泌不足やインスリン抵抗性により細胞に糖が吸収されにくくなり1番困るのは「脳」なのです。
脳の主なエネルギー源は糖なので、その糖が吸収されなくなると脳がエネルギー不足になり脳の働きが低下します。特に自律神経の中枢である脳幹の機能が低下すると、すい臓の働きや身体の機能全体にも影響してきます。
脳幹が機能低下することで一番の問題は、回復力が低下することです。
回復力が低下すると代謝も下がり、すい臓の回復もしなくなり糖尿病が改善しなくなります。
そして疲労がたまり様々な症状を呈します。
まとめ
インスリン分泌不足やインスリンの働きが低下し細胞に糖が吸収されなくなる
↓
①血液中に糖が多くなる(酸化と糖化)
②細胞に糖が不足(脳の機能低下)
↓
糖尿病の症状が出て回復しにくくなる